今年の連休前半は天気も良く、乾燥しているうえに空気がとてもよく澄んでいて、シーイングにも恵まれて、惑星の観望チャンスでした。木星表面の模様もよく見えています。木星周辺の輪郭がこれだけはっきりと写ってくれることは滅多にありません。
他の人の撮影した惑星写真を見ていると、素晴らしいものがたくさんありますが、機材はもちろんのこと、撮影に手間を掛け、技術を磨いていることがよく分かります。
木星を拡大して見ると、右端のSEB(南赤道縞)帯に大赤斑がわずか見えています。
ステラナビのシミュレーション画像は実際の様子から若干進んで表現されています。
木星と地球の距離は光の速さでも30分程度かかりますので、実際の模様は、その分遅れて見えているためと思われます。そのタイムラグが実際に近いものか、そのうち確かめてみたいと思います。
こちらは球状星団M13
μ210の直焦点、1分ノータッチガイド撮影の1枚撮りです。長焦点のために高感度短時間での撮影です。本当は、夜も更けて寒くなり、面倒になってきたので・・・ (*_*)
反射望遠鏡のスパイダーによる発射線は、星を美しく見せてくれますが、画面方向にきちんと合わせておいた方が見映えがします。
ピント合わせにはバーティノフマスクを使いますが、その効果は絶大です。
明るい星をライブビューで10倍拡大し、さらにルーペで見てピントを合わせていきますが、軽く触れる程度といったわずかのところまでピントを正確に追い込むことができます。